葬儀・通夜の行われる場所
葬儀やお通夜は、現在ではほとんど自宅では行われません。団地やアパート、マンションなどの集合住宅では、身内に不幸があり例え希望をしたとしても、部屋の広さや利便性の面で自宅で式を行うことは難しいと言えます。団地の場合には集会所などがあることも多いので、そこを借りて行うことが出来る場合もあります。
アパートやマンション等集合住宅の場合には、公民館を借りて行う場合がほとんどです。しかし、借用の時期や混雑具合などによりどうしても借りることができない場合には、無理無理に部屋内で行う場合もあります。このような場合にはあらかじめ隣家の人に相談をして許可をとっておき、家具などを預かってもらうなど協力を求めます。隣家を控え室として利用をお願いできると、かなり葬儀の進行がしやすくなります。
葬儀の前には、通夜が行われますが、ここには故人の親族やごく親しい友人のみが出席します。通夜の前にも早急な訃報を受けた場合などには弔問に出かけます。弔問の場合はまだ式ではないので喪服などを整える必要はなく、地味目な平服であればかまわないとされています。男性であればひげをそり、女性であれば化粧は控えめにするなどの配慮があればよいでしょう。
ただし、親族や近い間柄でなかった人であっても、葬儀にどうしても出席できないような場合には、前もって遺族に連絡の上通夜に出席をすることができます。どうしても通夜のときに挨拶をしたいという場合は、玄関口で弔辞を述べるなどし、あらためて葬儀に出席します。