葬儀・通夜でのマナー

故人が事故死であった場合、葬儀の前の通夜には遺族からの知らせが来るまで弔問をすることは避けておきましょう。通知が来たらすぐにでもおくやみを伝えるというのは構いません。ただし、マナーとして遺体との対面は遠慮するようにし、死因についてあれこれと尋ねてはいけません。反対に、遺族から何ら連絡が来ないという場合にも、全く無視していてもいけません。とりあえずは弔電を打ち、香典を送ります。葬儀が終わったあとに訪問をして、遺族を慰めてあげるのが良い方法です。
通常通夜のときには、門はもちろんのこと、玄関もすべて開け放って明るく照らしておくことが風習として残っています。これは、故人が戻ってきやすくするようにするためという説と、反対に出てゆきやすくするためという二つの説があります。しかし、いずれにしても暗くなりがちな雰囲気を少しでも和らげるために役立ちます。
葬儀の際の遺体との対面は、納棺がされていないときには行わないようにするのが礼儀となっています。遺体を安置していない部屋で先に遺族にお悔やみを述べ、間違っても自分から対面を申し出てはいけません。遺族からの勧めがあった場合にのみ、対面をするようにします。
対面のときにはまず遺体に少し距離をおいて座り、両手を畳につけて頭を深く下げます。遺族の方が遺体の顔にかけられている白木綿をあごの方からかるくはがすようにするので、そこでもう一度深々と一礼をして、ゆっくり遺体との距離を縮めて対面します。