葬儀で気をつけておくこと
葬儀の際に、知っておきたいのが線香の上げ方に関するマナーです。線香は普通通夜のときにあげ、告別式では香を焚くことにされています。線香を上げるときにはまず祭壇の前で正座をし、遺影に向かって謹んで合掌をします。そしてロウソクの火を数本の線香に同時に移し、火を消します。このとき口で吹き消したり線香を振って消したりしてはいけません。
線香の火の消し方は、手で払いあおぐという方法です。火の消えたあとは一本ずつ静かに立てていきます。すべて線香を立て終わったら合掌をし、さらに一礼をして下がります。そして遺族の席に丁寧にお辞儀をし、返礼を受けてから退席します。
通夜ではもともと、ごく内輪の近親者のみが集まって故人をしのび慰めるという趣旨でしたが、最近ではあまりそのような垣根もなくなってきており、比較的縁の遠い知人なども出席をすることが多くなってきています。一般の出席者の場合には、読経がすみしだいすぐに退席をするのが礼儀となっています。出席の際にもあらかじめ読経の開始される時間を確認しておき、遅刻厳禁を心がけましょう。
読経が終わったら通夜の宴となります。これはあくまでも故人との最後のお別れという意味で行うものなので、お酒は控えめにしておきおごそかな気持ちで故人を見守ってあげるようにします。さまざまなルールは年々ゆるくなっている傾向にありますが、やはり基本的なルールはきちんと守るようにしておきたいものです。